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Limited lover16










「で、尻尾巻いて逃げてきたと?」

「……そんな言い方しないで」

なぜか、パーティーに行ったことも
道明寺との関係も桜子にバレていて

「先輩、隠せてると思ったんですか?」

そう言われてしまっては
つくしも自信がなくて「まぁ良いか」と
パーティーであった事を話した。


「先輩はこれからテレビを見るたびに
ドキッとしますね」

「何でよ?」

つくしが紙コップに入ったコーヒーを
飲もうとした瞬間、桜子の言葉に思わず手が止まる

「今カレの会社の商品のCMに元カレが出てるんですよ?」

「………」

「恐らく道明寺さんは知っています。その上で…」

先輩を呼んだんでしょう。

桜子はそう言葉を続けようとしたが
驚きから完全にフリーズしてしまった
つくしを見て言うのを辞めた。


「それより、明日何ですよね?お見合い」

「え?あ、うん……まぁ喫茶店で軽く
お茶飲む程度って言ってたから
そこまで堅苦しく無いと思うんだけど」

「油断しない方がいいですよ?
相手から断られるようにしなきゃならないんですから」

「大丈夫でしょ」

能天気に笑うつくしを見て、桜子は再びため息を吐いた














昨日の自分をぶん殴ってやりたい。

格式高いメープルホテルのロビーで
振り袖を着せられて一人放置されている
つくしは、我が母親を恨んだ

「ふざけてる!!」

相手は時間通りやって来て
中々の好青年だったが、近くにいた
スーツ姿の人たちが私たちが会話しようとすると

皿回しを始めたり、コーヒーをこぼしたり
なぜか、弾き語りを始めたり

フロントスタッフは何も聞こえない見えない
みたいな顔して働いてるし
大丈夫か、メープル…………






「ふざけた真似しやがって」

SPから送られてきた画像を見て
司は血管がぶちギレそうになっていた

苛立ちのままに、執務机に向かって拳を
叩きつけると
鈍い音が響き、机上にあった物達が落下して
床に散らばる


このままじゃ仕事になんねぇ………

俺だって付き合いで見合いしなきゃ
ならねぇ時もあるし、この前も嫌々だが
アイツの前で女をエスコートしなきゃならなかった。

わかってる。

でも、嫌なんだ

ふとした瞬間、俺から会いに行かなきゃ
メールの1つも寄越さない女の事が頭に浮かぶ


こんな綺麗な姿、他の男に見せてんじゃねーよ

とりあえず、邪魔したSPには特別手当てを出すとして


この女、どうしてくれようか


そのとき、コンコンコンと音が聞こえた

「入れ」

司の返事を聞いて扉が開き、中に入ってきた
人物を見て無意識に睨んでしまう。


「先日はありがとうございました」

「何しに来た?今すぐ出ていけ」

司はそれだけ言うと何事も無かったように
手元のスマホをスーツの内ポケットへと入れる

「申し訳ありません、でも良いんですか?
私に冷たくして」

「は?」

「父の会社との契約を取り付けるまでは
私に優しくしなきゃならないはずですよね?」


「何が言いたい」

司の目がスッと細められて、女を睨む


「彼女にしてくださいな。もちろん、正式な」

そう言って微笑んだ更科マユリに
司は確かな殺意を抱いた。
















「言わんこっちゃない」

会社が休みだと言うのに
つくしの呼び出しに応じてくれた桜子は
そう言って、軽くため息を吐いた

「まさかだったから。でも断った」

相手から是非交際をと連絡が来たと
興奮した母親から連絡があったが今のつくしには
荷が重かった。

桜子に、お見合い会場で何が起きたか話すと
目の前の彼女は「さすが」と呟く。

「さすが?」

つくしが不思議に思い聞き返すと
「こちらの話です。それより」


桜子は透明なガラスの壁の向こうを見た

「あ………」

連れて見たつくしも気付く

サングラスを少しズラして
自分に向かって手を振る男にジェスチャーで
止めろ!!と訴えるが逆に注目を浴びてしまい
つくしは顔が真っ赤になる。


「外に出ましょう」

「うん」











「三条サンと一緒だったんだ。ごめんねつくし」

「アタシに言わないで」

つくしが軽く睨むと、順平は変わらない
人懐っこい笑顔で桜子を見た。

「構いません。それよりも、こんなとこに
会いに来て大丈夫何ですか?」

「多分大丈夫」

順平がニコッと笑うと、桜子は彼に笑顔を返した

「貴方ではありません。先輩が大丈夫なのかと
聞いているんです。ご自分の立場を良くお考えになった方が良いのでわ?」

「相変わらずキビシーね」

「あなた昔から胡散臭いのよ」

はっきり言われた順平が声を出して笑った。

「何か用事?」

つくしが聞くと

「うん、つくし今フリー?」

順平からの質問にとっさに桜子を見てしまう
彼女は小さく首を横に振った。

「違う」

「別れる予定は?」

「………」

「貴方何が言いたいの?」

「寄りを戻したいんだ」

順平のその言葉を聞いて固まるつくしを見ながら
命知らずが居たもんだと
桜子はある意味感心していた。


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4 Comments

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2018/12/09 (Sun) 10:53 | EDIT | REPLY |   

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2018/12/09 (Sun) 13:17 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス******様

こんばんは!

どこで歯車が狂ってしまったのか( ;∀;)
なぜにこんなにややこしく←

気持ちだけなら両思いの二人
すれ違いが続いてます(´;ω;`)

早くラブラブさせてあげたいです(´;ω;`)

ありがとうございます!!( ;∀;)
コメントまた待ってます( 〃▽〃)

2018/12/09 (Sun) 23:36 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

そうなんです


チ****様

つくしちゃん自分に向けられる気持ちには
とんでもなく鈍感ですからね(^^;

いや、本当にSPさん頑張りました笑

その前に仲直りさせないとなぁ………と
自分で自分の首を絞めてる状態です(真っ青)

こちらこそ読んで頂きありがとうございます!!

2018/12/09 (Sun) 23:43 | EDIT | REPLY |   

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