FC2ブログ

Limited lover8











「司、紹介するよ。彼女は牧野つくし
俺と静の妹みたいな奴なんだ。優しくしてやって」

俺らや静以外で類が親しくしている
人間が居ることにも驚いたが

それがまさか、コイツとはね。

と、言うことはだ、俺らはどうやっても
出会う運命にあったって事になる。


「初めまして、牧野つくしです。」


気まずそうに頭を下げる牧野を見て
自然と頬が緩む

「道明寺です」

そういや、こいつに名乗ったこと無かったな

「類にこんな素敵な友人が居たとは驚きだな」

俺の発言に類が目を開いて固まる


「お前、司だよね?」


「なんだよ、当たり前だろ?」


「………仕事し過ぎて頭やられた?」


「何が言いてぇんだよ」


「あ、青筋が見える。良かった
このキレ易さは司だ」


「ぷっ……何基準よ類
すみません、道明寺さん。お世辞ありがとうございます」


俺はどうやら頭より目がおかしい

牧野が類を見つめる目が
類に惚れてるように見える

ん、待てよ?

『るい』

司の脳裏にあの日つくしが彼の名前を
呼んだときの顔が浮かんだ。


…………益々気に入らねぇ

それじゃまるで、アイツは俺に抱かれてる間
類を想像してたみてぇじゃねえかよ


「司?つくしを睨まないでやってくれる
さっきの言葉は俺が言ったんだから」


「随分可愛がってるんだな。付き合いは長いのか?」


「高校からだよ。ね?」


そういや、英徳って書いてあったな


「だったら、俺のことも知ってたんじゃねえの?」


「……あー。すみません度忘れしてまして」


本人に言うか?普通……傷付くぞ

「あきらや総二郎にも紹介した事ないんだよ」

「あいつらも知らねぇのか。何でだ?」

俺らと知り合いで損は無いはずだ。

「……苦手だったので」

気まずそうに言う牧野を類が庇う


「俺はたまたま非常階段で知り合った
だけだから。3人に紹介しなきゃいけないわけでも無いだろ」


「それもそうだな。で、牧野
お前はいつになったら俺との事を類に言うんだ?」


それまで、極力俺と目を合わさないように
していた牧野が勢い良く顔をあげた


「何?お前ら知り合いなの?」


類も俺と牧野を交互に見ながら驚いている


「いや、知り合いって言うか……」


すげぇ顔……
込み上げる笑いを我慢して
席を立つと、牧野の横に座り直した

そして


「付き合ってんだよ、俺ら。
つくしが紹介してくれるの待ってたんだけど
どうも恥ずかしがってるみてぇだから」


「ちょっと……!!「へぇ、それは知らなかった
おめでとう、つくし」


「あ、うん………ありがとう」


彼氏の前であからさまに傷付いた顔してんじゃねえよ。バカ











「このっバカ!!!!」


「睨むな。ブスになるぞ」


つくしは司と二人で類を見送った後
振り向きながら彼を睨む


どうして居たのかと聞けばメープルで
接待があったとかで何ともタイミングが悪い
帰ろうとした時に
偶然、メープルのレストランで
食事するアタシと類を見つけたと言うわけだ。


「なんであんな嘘言うのよ!!
誤解されたじゃない!!」


「誤解?おかしな事を言う奴だな
俺らは付き合ってるだろうが。」




「本気で言ってんの?」


「あぁ。可哀想な女に俺様が施しを与えてやる」


「さっきからムカつきしか起こらないんだけど
大丈夫?」


「なんでムカつくんだよ。涙を流して喜べ」

「なんでアタシがあんたと付き合えることを喜ぶのよ!!大体アンタ、こんな所でアタシなんかを相手にしなくても言い寄ってくる綺麗な女性がたくさん居るでしょ?」


「あぁ。当たり前だ」

「何が当たり前なのかは解らないけど
その中から相手にしなさいよ。
からかって遊びたいならアタシは辞めて」


「何でからかうんだよ」

「ハッ……じゃあ、真剣だとでも言うわけ?」


「そうなる予定だ」


「……アホらし。付き合ってらんない」

つくしはそう言うと司に背を向けて歩き始めた


「まだどっか行くのか?」


「帰るのよ」


「送ってく、危ねぇだろうが」


「アンタのがよっぽと危ないっつーの」


「訳わかんねぇ事言ってんじゃねえぞ
早く来い」

司がつくしの細い腕を掴み強引に引っ張る


「ねぇ!!ちょっと……!!痛い!!」

「わり、大丈夫か?」

車に乗せられたつくしが抗議の声をあげると

掴んでいた手を離した司が
確かめるようにつくしの服の袖を捲る


「……っ」


つくしの顔を覗き込む司と視線が絡む


綺麗な男

不覚にも目を奪われ、反らすことが出来ない。


彼の顔がゆっくりと近付いてくる


つくしはぎゅっと目をつぶった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━










にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村



















関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment