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沈まぬ太陽5(総二郎BD)















司は恋人を愛している

愛しているという言葉では軽すぎる程に
愛している。

昨日、彼女から来た電話は

『あ、い、し、て、る』

の一言をゆっくり言っただけで切れた。

(最後は叫んでいたが)


「……牧野」


どうして自分は言わなくて良い言葉を
勢いのままに言ってしまうのだろうか
ビジネスなら頭で考えて喋るが
彼女の事になると先に心が反応する

心が反応した時には既に頭はオーバーヒート
していて使い物にならない。

今までならそれでも良かったんだ。

次の日、彼女に会って
会話して、隙を見てキスをして

そうやって仲を深めていたから

(キスした後大体殴られていたけど)

だが、今は……それが出来ない。


海の向こうに居る恋人の隣に今誰が居るのか
それだけが司は気になっていた。













「おす」


「めす」


「……お前本当に女子大生か?
中身親父と違うか?」


「どっからどう見ても
ピチピチの女子大生でしょうが」


「ピチピチ……」

「何よ」と睨んでくるつくしの隣に
総二郎が座る

この芝生広場は類のお昼寝スポットの一つだ

「あれから連絡あったか?愛しの旦那様からよ」

「殴られたいの?」

「まだ喧嘩してんのか。
お前らも懲りねえな」

まぁ、気が短い二人だからな。と総二郎も
解ってはいる

「あたしさ、西門さんは教師とか向いてると思う」

「そりゃ、有り難いね」

「生徒に手を出してすぐに懲戒免職になりそうだけど」

「お前……それが命の恩人に言う言葉か」


「ふんっ。でもさ、真面目にね、思うよ」


「俺よりあきらだろ」


「美作さんじゃ、優しすぎるかな。
どっちかと言えば保育士じゃないかな」


総二郎はあきらがエプロン姿で
子供に囲まれている姿を想像して噴き出す

「アイツには似合ってるな」

「でしょ?西門さんは……金◯教師みたいなさ」

「お前それ読み方によっちゃ金◯ま教師だぞ」

「はぁ?!普通に考えてそんな風に読む人
居るわけないじゃん!!」

「わかんねえぜ?◯八だろ普通」

「………まぁ、伝われば良いのよ」

「で?その何とか先生って何だよ」

「知らないの?!……あーあれだよ。」


「わかんねぇ。教えろよ」

つくしは仕方ないなと言って
髪を耳にかけながら

「僕はしにましぇん」と物まねする


「「……くくく、あははははははっっ」」


後ろから聞こえてきた笑い声に
勢いよく振り返ると

地面に膝をついてお腹を抑えて笑う
類とあきらがそこに居た。


「騙したわね西門!!!」


「人聞き悪いな、お前が勝手にやったんだろうが」


「きーっっ!!!!ムカつく!!!」

「牧野間違ってるよ。そのセリフはプロポーズの方だもん。」

「あ、そうだっけ」

「先生は、人と言う字と腐ったみかんだよ」

「類、お前詳しいな」

あきらが言うと

「再放送見たから」と類が言う

「腐ったみかん……あんたらね」


「「「おい」」」


「笑ったお返しよ!!!」

怒るつくしを見て、3人は爆笑しながら

「で、総二郎は牧野にとって何?」


「「は?」」


類の質問に思わずつくしと総二郎の声が重なった

「司は犬だったよな」


そこで二人も思い出したようで


「言わんでいいぞ牧野」


「インコ。賢いけどぴーちくぱーちく喋るインコ」


「お前な……」

総二郎の米神に司並みに青筋が浮かぶ


後ろではあきらと類が笑っている


「犬のがマシじゃねえかよ!!」


「あ、そうだ3人には言っとくね」


怒る総二郎を無視してつくしが言う


「何?」

類が笑いすぎて出た目尻の涙を拭いながら
つくしに身体を向ける


「うん、あのさ━━━━━━━━」




























司は自分の目を疑う

とうとう、幻覚見るようになったか

姉から日本から大事な人が来るから
迎えに行けと空港まで無理やり来させられた。



なるほど。大事な人……んな言葉じゃ足りねぇよ。





「牧野」


「来てあげたわよ」

少し怒ったようにつくしが言う
司は人目も憚らず、彼女を抱き締めた


「あんたバカだから一緒に居てあげる」


「バカはお前だろ」


「は?!何でアタシがバカなのよ!!」


「気にすんな。みんな知ってから」


「はああ?!ちょっと、あんたにだけは
言われたくないんだけど!!!」


「やべぇ……本物のお前だ」


「………うん。本物の道明寺だ」


「この前、ごめんな」


「いいよ。次忘れたら、アンタあたしの奴隷ね」


「……側に居てくれるなら、なんだって良いぜ」


「言ったわね?撤回なしよ」










総二郎が自室のベッドの中で微睡む中

スマートフォンから着信が鳴り響く


「もしもし」


『もしもし!夜中にごめんね。寝てた?』


「ガキかよ、起きてたぜ。何か用か?」


『うん。西門さん誕生日おめでとう!!』


「…………」


『今日だったよね?』


「あぁ。サンキュー」


『良い一年を!!今月どっかでアタシだけでも
帰るから』


ダメに決まってんだろ!!!と久しぶりに
親友の声が聞こえてくる


『うるさいなぁ……とにかく!そういうこと!』


「いや、こっちから行くわ。類やあきらも
ガッツリ忙しい訳じゃねぇしな。滋に桜子、
優紀ちゃんにも会いてぇだろ?」


『さすが。ありがとう!』


「おう。牧野」

早く電話を切れと騒ぐ司に苦笑する


『ん?』


「俺さ………いや、何でもねぇ」

『変な西門さん……ちょ!!とらないでよ!

うっせぇっ!!!!!総二郎!!!』

総二郎はスマホを耳から少し離して
思わず片目をつむった


「何だよ、んなでけぇ声出さなくても聞こえてるっての」


『おめでと』


何年かぶりに聞く親友からのおめでとうに
総二郎の顔が微かに赤くなる


最近じゃあきらくらいしか
覚えてくれてなかったからな


『あんま遊び過ぎんなよ。今度こそ
殺られるぞ』


「誰がそんなヘマするかよ。二度も刺されてたまるか」


『だな。じゃ、切るわ』


「おう。司」


『何?』


「幸せにしてやれよ」


『誰に向かって言ってんだよ』


そう言って、電話は切れた。



「優しい声しやがって」



誕生日にはおめでとうと、プレゼント
そして、ケーキを当たり前に食べていた気がする

何時からそれが無くなったのかは
もう、思い出せない。


無くした事に気付いてから
気づく気持ちを苦々しく思いながらも
その胸の内はとても穏やかだ。


太陽は太陽だ。


彼女はきっと、沈まぬ太陽。


この関係を壊さなければ
いつまでも"当たり前"の用に輝き照らしてくれる


司、独り占めできると思うなよ?
総二郎のイタズラ心に火が点き、ニヤリと
口角をあげて微笑んだ。


さて、今日は忙しくなる



早速、全員集めて計画を立てなければ



「行くなら当然、クリスマスだろ」




fin
━━━━━━━━━━━━











言い訳をまたアップします汗



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6 Comments

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2018/12/03 (Mon) 17:37 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ひ****様

いやー!!両方コメントしてくださって
ありがとうございます(´;ω;`)❤️

そうですか?( ;∀;)よかったです!

いやいや!!お気持ち充分に頂きました!!
クリスマス……ハッ❗自分で書いたんだった!!←おい

2018/12/03 (Mon) 21:38 | EDIT | REPLY |   

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2018/12/03 (Mon) 23:25 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

ありがとうございます!


チ*****様


素敵でしたか?!( ;∀;)
ありがとうございます!!

四つ子のつくしちゃんですね笑( 〃▽〃)
確かにそしたら皆ハッピー(///ω///)♪

嬉しい!(´;д;`)デス

これからも楽しんで頂けるように
頑張りますね(*´ω`*)❤️


2018/12/04 (Tue) 02:29 | EDIT | REPLY |   

-  

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2018/12/04 (Tue) 20:40 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


A***様

ありがとうございます!!

いやいや(-_-;)
結局何がしたかったのか解らないまま←

漫才させようと思った名残で
使いたかったのをぶっこみました笑

楽しんで頂けて安心しました!
クリスマス……他のに取りかかってたので
これは当日ネタが降りてくるのを待つしかないです(^^;笑

2018/12/05 (Wed) 00:55 | EDIT | REPLY |   

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