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沈まぬ太陽2(総二郎BD)















司が日本に着いたのは
次の日の早朝だった。

プライベートジェット機の操縦士を
ヤクザやマフィアも震え上がるような
声と態度でビビらせ、無茶な運転をさせて
日本に着いた


「牧野っっ!!!!!」

「………道明寺」

病院についてから他には目もくれずに
彼女を抱き締める

「何された?大丈夫か?相手はどいつだ?
怪我は?」

「落ち着けよ司。牧野も答えらんねぇよ」

あきらが苦笑いしながら司を止めに入る

「……あぁ。悪い」

「怪我は足を挫いただけ。犯人は捕まった」

「そうか」

つくしを狙い親友を傷付けたのだ
塀の中に逃げたからと許せる訳がなかった。


「総二郎は?」

司が辺りを見回して言うと

「…………眠ったよ」

類がそこまで言ってから目を伏せた

つくしは罪悪感から泣き出した。


あきらが見てこいよ。と、司に言う





「…………っ!」

小さな声で嘘だろ…と呟く。


白い布を顔にかけられて、ベッドに横たわる
親友の姿

あきらが司の肩を抱いて、中に一緒に入り
一歩一歩近付く。


「牧野を庇ってさ………」


「そう、じろ………」


あきらは顔に掛かった白い布を取って言った


「きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで…。」




















「「「ギャハハハハっっ」」」


「総二郎てめぇっっ!!!!」


あの後、ありがとうな、立派な墓建ててやるからなと涙声で司は総二郎に語りかけていたが
段々笑うのが我慢できなくなった総二郎が
爆笑しはじめて皆して笑った。

(発案者は総二郎だ)


「F4って不死身なの?」

つくしが4人を見ながら言う

「止してくれ化け物は司だけで充分だ」

あきらが言うと続けて総二郎が言った。

「俺は普通の人間だ」

類に至っては付添人用のベッドで寝ていた

「記憶喪失になるんじゃないかと心配したのに」

「俺はどっかのバカとは違うっつーの」

「総二郎、てめぇマジ殴るぞ」

「道明寺!!」

つくしが司を止める

「わかってるよ。けど、ホントにサンキュウな」


司が総二郎に頭を下げた


「すげぇ……生きてみるもんだな」


「良かったじゃん総二郎
今まで刺されなかったのが不思議なくらいだったし」


「起きてたのかよ!類」


「寝かけてたけど、何か面白そうな事してたから」


「お前ら、人がせっかく……あきらと類は容赦しねぇぞ」


バキバキっと司が拳を鳴らす


「お、落ち着け」


あきらが青ざめる中、類だけはそのまま
眠りに着いた。










「記憶喪失か………」

皆が帰った後一人で呟いてみる

もし、全て忘れたら
新しい自分になって
新しい人生があるのだろうか

そんな考えが頭に浮かぶ。


「無いな。司じゃあるまいし」

アイツは命より大事な牧野を忘れたから
記憶が無くて荒れたんだ。

愛することと愛されることの
心地よさを覚えた身体と心が
その片割れを喪って悲鳴を上げていた。

俺にはそんな相手は居ない。


「だから、忘れなかったんか?」


それもそれでなぁ………と思いながら
眠りについた。







「おっす」

つくしが優紀と共に病室に入ってくる

「……誰だ?」

「え?」

「俺にこんな見るからにガサツそうな
女の知り合いは居ない」


「なるほど、死にたいらしいわね」


つくしには冗談が通じなかった。

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2 Comments

Fumee  

思い出してました!

え!まさかの展開!と、思いきや(^^)!

某セリフを読んで、どれだ、どれだと記憶を探し出し見つからずえーいと、ネット検索。
さすが!
すぐに見つかり、思わず原作読んでしまいました(^^)。
実は私、大好きで続編DVDまで持ってるんですね。

懐かしい(^^)!

こちらのお話も楽しませてもらってます。
総ちゃんは司の次に好きなので、嬉しいです!

2018/12/02 (Sun) 01:10 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

ありがとうございます(*´∇`*)


F****様

おおー!!!気付いてくださってありがとうございます!!✴️

野球漫画と言えば……!!ですよね( 〃▽〃)✨
私の場合付け焼き刃の知識すら無いんですがorz💦

原作でつくしちゃんがF4にやられたのを
今度は坊っちゃんが引っ掛かりました笑

そう言って貰えると嬉しいです( ;∀;)
温かいお言葉感謝です
本当に、ありがとうございます(´;ω;`)❤️

2018/12/02 (Sun) 09:02 | EDIT | REPLY |   

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