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恋愛したい30(完)
















「いやー、花沢物産も安泰ですな!!」

「恐れ入ります」

「優秀な跡取り実にうらやましい!だが、年齢的にそろそろ「失礼致します。専務、至急確認していただきたい事が。お時間よろしいでしょうか」

「すぐ行く」

「あ、おい!!」

類は目の前にいる男に一礼すると
つくしを伴ってパーティー会場を出た。



「助かったありがとう」

「仕事ですから」

スーツ姿のつくしを見て
最後くらいドレスでも良かったかなと類は思う


「司はさ毎回あんたをパートナーにしてたんでしょ」

熱気が漂う会場から少し離れた
バルコニーで二人は話す


「仕事の一環です。他意はありません」

言い切るつくしに

「司も最初はそうだったろうね」

と類も言葉を返した。


「色々とお世話になりました」

つくしは類に向かって丁寧にお辞儀する

「こちらこそ。あんたには助けられたよ」

「そう言って頂けると有難いです」

「しばらくゆっくり休むんでしょ?」

彼女は笑って頷くと
懐から有るものを出した

「幸運を祈ってる」

「専務も早く幸せになって下さいね」

「俺はまだ良いかな……」

「まずは自力で起きれるようになってください」

「やだ」


その言葉につくしはやれやれと首を振った













「くそっ!!!片付けても片付けても」

全く仕事が終わらねえ!!!!

まともな休みも取らずに3ヶ月の月日が流れた

早く日本に戻って彼女に会いに行きたいのに


「副社長、今日はこの仕事が終わったら
明日から2日間お休み頂けます」


「は?急に何なんだよ」

西田の言葉に司は顔を上げて彼を睨んだ

「言葉通りの意味です」

「……だったらジェット用意しとけ。終わり次第日本に向かう」

「はい、お邸にてすでに準備が整っております」

「流石だな。よし、一気に片付けるぞ!!」

司の目に光が宿る
西田はフッと笑ってから
残りの書類を取りに執務室を出た











「なぜ、エコノミーがファーストクラスに?」


つくしは空港のロビーで首を傾げた


「私がお願いしたの」


「へ?え!!」


サングラスを少しずらした女性が
人差し指を口に当ててシーっと言う


「あ、あ、あの、………え?」

内原有紀?!女優の!!!

昔、谷木章介と藤田直人と映画に出てた
あの、内原有紀?!


「主人がお世話になっております」

つくしが驚きと感動で上手く喋れないで
居ると彼女はそう言って更につくしは驚く


「主人………?」


誰だろう………えーっと。

つくしは今まで仕事をした担当者の顔を
頭の中で思い出す


「西田よ。西田有紀です。」

「えええええっっ?!!!?」

つくしの声に周りが一斉に二人に注目する


「す、すみません」


有紀はクスクス笑いながらつくしを見る


「話に聞いていた通り、素敵な人ね
私もね、まーくんに会いに行くの」


いつぞや、司さんから
話に聞いたが生で聞くと大分衝撃的だと
つくしは思う


まーくん………

西田さんが、まーくん


「もう3ヶ月よ?寂しいから会いに行くの!
貴女は?」


「………同じです」


顔を紅くしたつくしがへへっと笑う

あの人はまだNYを離れられない。

嫌、離れてはいけない。


だから………


「こんな、良い女二人ほったらかして平気なんて男達の気が知れないわ!!」

そう思わない?!と言う有紀に

つくしは曖昧に笑う


「仕事だから、許すのよ。
忙しいって解ってるから………」


西田さん愛されてるんだなぁ


「浮気なんかしてたらあの眼鏡叩き割ってやる!!!」

「…………」

ちょっと怖い気もするが

それでも、恋する女性の横顔程綺麗なものはない
つくしが心の中で思うと


「あなたもね」

「え?」

「口から出てた」

「久しぶりにやらかしました………」

「良いじゃない。あ、そろそろね。混む前に並びましょ」

「はい」

二人は立ち上がり搭乗口に向かった










「ジェットの中でシャワーなんか浴びれるのに
なんで、わざわざ部屋に行くんだよ!!」

司はNYの邸に戻り
すぐにジェット機に乗ろうとしたが
西田からしつこく部屋へ行けと勧められる

「ふざけんな!!」

バアアッンと力任せに扉を開いた


「お疲れ様です」


「………え」


部屋の中にいた人物に司は驚きを隠せない



「お疲れ様です、副社長」


「何で……お前が」


「………寂しかったので、来ました」

つくしはそう言うと司から視線を反らして
手で顔を隠す


はずかしーっっっ!!!!!!

今すぐ走って逃げ出したくなる。


そんなつくしの考えを見透かしたように
恋人のコロンの香りが彼女を包んだ


「俺も……会いたくて堪らなかった」

「はい……」

「おせぇんだよ。バカ」

「……大変申し訳ありません」

「いや、俺もごめんな。
スゲー、やっぱりお前最高」


「ちょっと、離れて貰って良いですか?」

「いやだ」

「これかなり恥ずかしいです」

「誰もみてねぇよ……もう離れたくねえ」

「司さん」

つくしは司の背に腕を回し
気持ちが伝わるようにギュッと抱き締め返す


「つくし、お前ここ住めよ」

「いや、それは……」

「お袋達も喜ぶ。誰も反対しねぇよ」

「いや、仕事……」

「………類ん所か?終わったんだろ?」

「司さん、あのっ………」

つくしに何も言わせぬ様に司は唇を塞いだ

「話を聞いて」

「うるさい。もう黙ってろ」



言おうとした言葉も想いも全て
甘い吐息と共に彼の唇の中へ飲み込まれた








「カッコ悪………」

眠るつくしの頬を撫でながら司は
一人呟いた


まだ、3ヶ月だ。

半年も経ってねえ………

それなのに、こんなにも心が彼女を求めているなんて


なぁ、お前知らねぇだろ?
俺にとってもお前が初恋なんだぜ

付き合った女は居たが、好きだと思った事はなかった。

会いたい、寂しい、何してる?
こんな事が気になるなんて………お前が初めてだ。


眠っていたつくしの瞼がピクピクと動き
目がゆっくり開かれる


「ん………何時?」

「まだ夜中。シャワー浴びるか?何か食うか?」

「食べる」

寝ぼけているのか少し甘えたような声を出す
彼女が堪らなく可愛い。

司はせっかくの休みだ、仕事の話は辞めよう
そう決めて、つくしの頭を撫でる


「待ってろ。用意させる」

「うーん。水、しゃわー」


つくしは片目を擦りながら
ベッドから降りていく


司はなんだか子供みたいな彼女に
悶絶しながら

「俺も行くから、待て」と後を追いかけた。


何でこんな風かといえば
この休みの為につくしは連日働きづめで
久しぶりにゆっくりと眠り、嫌、眠りすぎて
頭がぼんやりしていたからだったりする







幸せな時間はいつまでも続かない
つくしは早朝そっとベッドを抜け出すと

安心して眠る司の頬にキスをする

司には休みは3日と伝えて夕方の便で
帰ると言っていったが実際は違う


手早く着替えて、荷物を持つと
そっと部屋を出た。




「起きてるっつーの」


司の言葉が部屋に虚しく響いた














「お休みはいかがでしたか?」


「まぁまぁだな」


司は迎えに来た西田の顔を見ず、窓の外を
見て言った


「………今日から副社長に新しい秘書が
付くことになりました」


「今さらかよ。いらねぇ」


「かなり優秀ですので一度能力を
見てから決めても遅くは無いかと」


「勝手にしろ」


「ありがとうございます」






「……」

空港まで追いかけたら
歯止めがきかなくなりそうだった。

だからアイツも俺に嘘をついて日本に
帰ったんだ


頭じゃ解ってるのに……


「やっぱりダメだ!!!」


もういい、待ってらんねえ
日本に迎えに行く。


司はガタッと音を立てて立ち上がると
調度良く扉から3回ノック音が聞こえた


「入れ!!!西田…………」








「失礼します。本日より副社長の第2秘書として、日本支社より参りました。」

長い髪を頭の高い位置で1つにまとめ
大きな黒い瞳がまっすぐこちらを見つめる







「牧野つくしと申します。
至らぬ点もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします」



そう言って頭を下げてから、未だに固まった
ままの司につくしは近寄る



「つきましては、こちらの書類にサインを
頂けないでしょうか?」


「え、あ、……え?お前、これ」


差し出された書類を司は食い入るように
見つめた


「ちょっと、ちょっと、待て」


未だに事態が呑み込めないところに
差し出された一枚の用紙に
司がパニックになる中





彼女が畳み掛けてくる









「副社長、私と結婚して頂いてもよろしいですか?」








fin
━━━━━━━━━━━━














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「待て、待て、待て」

「今すっごい、綺麗な終りかたしたじゃないですか」

何か文句でも?と、つくしが司を睨む


「文句だらけだ!!!お前は
何か、色々スカッと決まったろうが
俺はただなんからしくなかったじゃねえかよ!!」


「それはもう贔屓の問題ですね。はい
私がかっこよかったら良いんですから」

「ふざけんなよ!!てか、なんだよこれ!!
こんなの卑怯だろうが!!プロポーズまで
奪いやがって!!!」


「じゃあ、結婚しないんですか?」

つくしが、仕方ないですね。と婚姻届を
司から取ろうと手を伸ばした。

「する。するけどだな……あーもうなんなんだよっっ!!!!」


「司」

「待て」

「愛してる」

「…………お前、本当に卑怯な」




おわり。

━━━━━━━━━━━━━━━━━

























拍手や拍手コメント、コメント
皆様の優しさに支えられ無事完結
することが出来ました(*´ω`*)


偶然にも1122(良い夫婦)の日に
終われました( 〃▽〃)

いつも、読んでくださり
ありがとうございます。

新連載が全く思い付いていないので
今度こそ!!今度こそ!!未完作品を
完結させるべく、頑張ります!!

また、ぽんっと新しい話が始まったら

しょうがない奴だなぁ……と思っていただけたら
有難いです(´;ω;`)









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8 Comments

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2018/11/22 (Thu) 06:17 | EDIT | REPLY |   

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2018/11/22 (Thu) 11:39 | EDIT | REPLY |   

-  

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2018/11/22 (Thu) 12:18 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス***様

滋さんのストーカーが捕まり
塁くんの秘書も戻ってきて

つくしちゃんは晴れて自由の身

ですが、元々の主は司坊っちゃんなので
やっぱり優秀な秘書は上司を助けに飛びました( 〃▽〃)


そうです!!どこかで小ネタとして
挟みたかったんですよ笑

それ、解ります(^^;
服装とか……え?ってなりましたから
私もYouTubeで見ただけなんですが苦笑


本当はこの二人
くっつく予定じゃなかったから
ラストも結構変更しました笑

スリー様のコメントには
何度も助けていただきました(´;ω;`)
ありがとうございます!!


かっこいいつくしちゃんを
これからも書いていきます!!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

2018/11/22 (Thu) 15:48 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


A***様

ありがとうございます!!
つくしちゃんかっこ良かったですか?( 〃▽〃)
嬉しいです!!


この話のつくしちゃんなら
最後までこんな感じかな?と
こうなりました!!

秘書としても妻として
頼りになること間違いなしです!!

最後まで読んでくださりありがとうございました!!

2018/11/22 (Thu) 15:53 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


く****様

ありがとうございます‼️

もっと漫才みたいに進めていく予定だったんですか
中々そう上手く行かなかったです(^^;

まさかラストまでタジタジにされるとは
彼も思わなかったはず(///ω///)♪←


そのお言葉に救われます(´;ω;`)


西田さんも中々のやり手です( ・`д・´)笑

2018/11/22 (Thu) 15:58 | EDIT | REPLY |   

えりりん  

(祝)完
おめでとう(*≧∀≦*)

いい夫婦の日、狙っておりましたな~❤️

てか、読んで、気づきましたーーー(≧▽≦)

すごーい。

西田さんも凄ーい❤️

朝ドラで微笑んでいる写真が、頭を過りました。

また、来まーす(*≧∀≦*)





2018/11/22 (Thu) 19:07 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


え****様

来てくださったんですね✨
ありがとうございます(´;ω;`)!


ふひひひひ❤️←


あー!!!!私も見てます!!

主人公のふくちゃんが好きです( 〃▽〃)

待ってます!!

私も行きますね❗


2018/11/23 (Fri) 00:00 | EDIT | REPLY |   

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