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ケンカするほど










「桜子聞いた?つくしと司また
喧嘩したらしいよ」

「えぇ、もちろん聞きました。
道明寺さんが当たり散らすからすぐに解ります」

桜子と滋が予約していたレストランに入ると
ぶすっとした顔の司とため息をつく
あきらに、笑っている総二郎と
あくびをする類が待っていた


「お待たせー!で、今回は何やらかしたの?」

「ちょっと待て!何で俺が悪い前提なんだよ」

「……司が悪いからでしょ」

「類、寝るか起きるかどっちかにしろ!!ややこしいんだよてめぇは!!」

「みっともないよ司」

「相変わらずキツいね類くん」

「とりあえず、話を聞きましょう」

「何時まで経っても仕事辞めねーから
アイツの会社に圧力かけて寿退社にした。
おめでたいだろうが!!」


「バカだバカだとは思ってたが」

「俺帰る」

「……ま、待て類!最後まで話を聞こうじゃないか!!」

あきらが類のジャケットを掴み
必死に止める


「先輩はなんと?」

「ぶちギレやがった」

「「「「「だろうな」」」」」

「でもよ、紛らわしいんだよ!次の日
枕元に弁当置いてあって……」

そう、これは司にとって
中々辛い

朝起きて、枕元にお弁当………

これは嫌味だ。とすぐ解る

『……あら、あたしの事解るの?
寝て起きたら忘れてるかと思ったわ』

普段嫌味を言わない彼女の攻撃はかなり効く

「牧野最高」

「最高な訳あるか!!寝室別にして
あの女、履歴書なんか俺に出してきやがった!!」

「働く場所がねぇもんな」

総二郎の言葉に司以外が確かにと思う


「終身雇用で雇ってやるよって言ったら」


それは、司の中で結婚というか
プロポーズというかまぁ色んな意味を含んでいた

『勘弁してくださいよ。
短期社員でお願いします』

つくしは無表情で淡々と司に言った


「終わったな」

総二郎が言う

「あ?!これから結婚するのに終わるかバカ!!!」

「総二郎違うよ。司が終わらせたんだ」

「何だと?!」

類の言葉に司の額に青筋が浮かぶ

「だってさ、牧野だよ?
お前何年アイツの彼氏やってんだよ」








「類………司すげぇ落ち込んでるぞ」

類に言われた言葉は司の心に深く刺さった

確かに、歴だけで行けばもうすぐ10年になる


桜子と滋はずぅうううぅんという
効果音が聞こえてきそうな程落ち込んだ司を見て
仕方ないかと、ここに居ない彼女に連絡を取った




「牧野先輩、それ本当ですか?」

電話の向こうで『こんなこと嘘ついて
何になるのよ』と彼女が言った

「わかりました……はい。すみません」

電話を切った桜子に滋が「つくし、何て?」と
聞くと桜子の身体がワナワナと震えた


「道明寺さん、ご結婚おめでとうございます!」

「三条、その嫌味はさすがの俺も言わないよ」

類が言うと、総二郎が

「可哀想に。司はこれからフラれるのに」

「フラッ………俺はぜってぇ別れねえ!!!」

「…………」

無言で司を睨む桜子にようやく、あれ?何かおかしくね?と周りが思い始める

「別れるも何も既に入籍してると先輩が言っていますが?」

「………は?」

これには司も開いた口が塞がらない

「桜子、どういう事だ?解るように話してくれ」







数日前


「ちょっと、お酒くさっ……道明寺?」

フラフラしながら帰宅した司を
つくしは心配する

「あー、やべ…………」

「はい、水」

ソファーの背もたれに身体を預け
天を仰ぐ司にコップを差し出す

「飲ませて……」

「バカ言わないの。はい、持って」

「無理、力入んねぇもん……」

「もんって……アンタは花沢類か」

「何でそれで類が出てくんだよ!!!
いーよいーよ……どーせ俺は類には勝てねぇよ」

この酔っぱらい……とつくしは思うが

「何言ってんのよ……勝った負けたの
話じゃないでしょ?」

司の左手を両手で包み込みながら言う

「好きか?」

「………好きだよ」

「間があった」

「好きだよ」

司は嬉しそうに笑ってつくしの頬に
チュッとする。


「なぁ、好きなら結婚して」

それは彼が高校卒業前NY行きを
決めた時に言った
一番最初のプロポーズの言葉


「……牧野?」

つくしの中で懐かしさと共に
あの頃の司と今の酔っ払った司が重なった


「いいよ。結婚しようか」


気が付けば自然と口にしていた

そこからの司は早かった

1日経つとお前は気が変わるとか失礼な事いって

ソッコー区役所の夜間受付に行き

婚姻届を提出

「ねぇ、アンタさ忘れたりしないでよ?」

「大丈夫だ。俺は酒で記憶飛ばしたことはねぇから」

「………でもなぁ肝心な事忘れるじゃん
アンタ」


「大丈夫だ」

「アタシも11月いっぱいで辞めるって
職場には話を通してるから、もう少し待ってね」


「俺を誰だと思ってんだよ。
そんくらい余裕だっつーの」


目も意識もはっきりしてるし
さすがに忘れたりは無さそうね………











「で、お前は物の見事に忘れたと」

顔面蒼白

道明寺司がこんな風になるのは
珍しい何てものではない


「都合の良い夢かと思ってた」


「「「「「…………」」」」」

誰もフォロー出来ずに黙る


しかし、酒に強い司にが酔っぱらうのは
珍しいのも確かだ

「あの日は会食相手の爺さんが曲者で
強い酒ばっかりチャンポンさせられてよ」

「……お前それ狙われてたんじゃねぇの?」

「わかんね…向こうは顔色1つ変えねぇし
俺も意地になって呑んでたら西田が止めに入ってきた」

「なるほどな」

「………あー」

司が頭を抱えていると、携帯がブーブーと
揺れだした。


「牧野だ」

「とりあえず出たら」

類に言われて司が電話に出ると
全員一斉に司に近付く


「もしもし」

『……はぁ、新婚早々朝帰り?』

「す、すぐ帰る!!!」

『クスクス、良いよ。皆と居るんでしょ?
ほどほどにしなさいよ』


「良い女だよね、アイツ」

類の呟きに4人が頷くと
ギロリと司が睨んでくる

『浮気したら離婚だからね』

「ばっか!!!するわけねぇだろ!!!」

『……お得意の記憶喪失はきかないからね』

「しねえって言ってんだろ!!
待ってろ!すぐ帰るから!!!」

司は電話を切ると立ち上がった

「お前ら今日は好きなだけ飲んでけよ!!
俺の奢りだ!!」

そう言って走って店を出ていった


「つくし凄いね」

「ホントな」


「また改めて祝わねーとな」

あきらがそう言うと

「「「「二人の結婚を祝して乾杯」」」」

全員、グラスをカチンと合わせた




fin
━━━━━━━━━━━━







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2 Comments

えりりん  

ヤッホーい(o≧▽゜)o

F4とセレブ女子二人組の掛け合い。
めっちゃ好き(≧▽≦)

これぞ、花男ですね~。

つくしがその場にいなくても存在感あり。

さすが、司の長年の恋人ちゃんであります

また、遊びに来ますね~❤️

2018/11/08 (Thu) 19:27 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


え****様


いぇええええぃい(*≧∀≦*)

コメントありがとうございます(///ω///)♪

そうなんですよ!!
ちなみにつくしは優紀ちゃんといる設定です笑

やっぱり話題の中心はこの二人ですね( 〃▽〃)

8人で笑いあってる姿も良いけど
この6人も中々面白いですよね!!

私もまたお邪魔させて頂きます!🌠
ありがとうございました❗

2018/11/08 (Thu) 23:43 | EDIT | REPLY |   

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