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Revival 29









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実里に連れられてやって来たのは

「道明寺HD………」

改めて見るとやはり大きな会社だ
ここで働く人達の生活……
いや、人生が彼の肩に掛かっている


今、携帯で話をしながら出ていった男性は
もしかしたら、結婚して子供がいるかもしれない


今、タクシーから降りて、颯爽と会社内に
消えた女性は彼氏との将来に悩んでいるかもしれない。


つくしはその場に立ち止まって考える

「吉川じゃないな……つくしさん」

ボーッとしていたつくしはハッとして
実里を見る

「私が好きな人は
自分の人生という船の舵を他人には任せないと
思うの。あなたはどう?」

「あたしも、自分で操るかな」

「じゃあ、そこに一気に老けた副社長も乗せてあげなよ。」

「へ?」

つくしと実里の視線の先には桐生の姿


「可哀想に、失恋すると立ち直るまで
老けるのよね……解るわ」

うんうんと頷く実里は気づいてない

「野上さんあれは道明寺じゃない」

「吉川には確かに劣るわね」

「それはありがとうって違う!!」

「早く来いっっ!!かっこよく登場が
台無しだっっ!!」

スラックスのポケットに手を入れて立っていた
桐生がいつまで経っても側に来ない
二人を怒鳴りつけた


「「カッコ悪…………」」

つくしと実里は思わずハモってから
クスッと笑うと桐生に向かって足を進めた










「ぶっ殺してやるっっくそ親父!!!!」

「どこのマフィアにしますか?」

西田が出前でも取るみたいにファイルを開き
一覧表を見せる

「どうぞ」

「…………」

「取締役に何かあれば司様は牧野様と新婚の甘い時間は失われNYと日本の遠距離になりますね」

「は?連れてけば良いだろうが!」

「それは難しいです。日本支社にも道明寺家の責任者に居て貰わなければなりません」

「………お前やれよ」

「ご冗談を」

「いや、マジで」

「次の会議まで一時間の「無視すんなっ!」

コンコンコンッとノック音が響いた

「大変です!!牧野様が!!」

飛び込んで来た実里が出した名前を聞いた瞬間
司は走り出していた












つくしと桐生は世田谷の邸に来ていた。


「どうぞ」


桐生に促され向かい合わせにソファに座る


「あたし別に会いに来たわけじゃ……」

つくしはこれはどうしたものかと思いながら
出された紅茶を見つめる

「司はストライクゾーンが広いらしい」

ぶん殴ってやろうかと思うつくし

「私はあやつが生まれてから数える程しか
会ってない。初めて会ったのは一歳の誕生日だった。それも会長が跡取り誕生に喜んで
何かを作ったんだ。管理は……楓がしてるはずだ」

つくしは桐生の話を聞きながら
胸が痛む


「楓は司が産まれた翌年から嫁の任務は果たしたとして次に経営の仕事を任された。
聡明な女だからな。邸に置いとくのはつまらないだろう」

「子供より、仕事ですか?」

「当然、我々は駒だ。社員の暮らしを守るための人生を犠牲にするかわりに良い暮らしをしている。対価が大きいのだから代償もそれなりにある」


つくしは知らず知らずに自分も
そういう目で司を見ていたのかと思う

「道明寺は駒じゃ有りません」

「へぇ……駒だから、君はあっさり身を引いたのかと思ったよ」

「違います!!!!」

「司は跡取りだ。逃げることは出来ない
いわば鳥籠の中に飼われた鳥だ。産まれた時に
千切った羽を必死にバタつかせて君に恋したんだろう」


そう言ってバカにしたように鼻で笑う
桐生をつくしは唇を噛み締め睨む


「睨むな。君はあの時言ったろ?
解っています、ご心配には及びません。と
憐れな子だよ。結果、見向きもされなかった…」

バシャッ


つくしが桐生に向かって紅茶をかけた

「だまって聞いてりゃ好き勝手言いやがって
ご安心を貰っていきますから!!!
あたしが好きなのはその必死にもがいてる男なの!!!あんたみたいなロクデナシにあたし達の事は解らない!!!!!!!」


桐生は髪に掛かった紅茶を拭きながら
つくしを睨み付けた

そこへ

バアアッンと派手な音を立てながら
司が入ってくる

「遅かったな」

桐生が何でもないように言うと

「ふざけんなっ!!!牧野に何した!」

「されたのは私だ」

「おい!牧野大丈夫か?」

「無視かよ」

「道明寺………」

つくしを抱き締めながら
司は父である桐生を睨み付け威嚇する

「……私にこんなことをして只ですむと思うなよ」

「上等だよ。俺にはこいつさえ居れば良いんだ」

「何があってももう離れませんから」

つくしの言葉に司が驚く

「結婚してくれるのか」

「え?あ、うん……?うん」

「何だよその曖昧な返事は」

そう言いながら二人は部屋を出ていった


「キスシーンくらい見れるかと思ったが」

「取締役、何か悲しいことでもあったのですか?」

「お前いつから居たんだよ」

「司様と入ってきましたが」

「………普通に怖い。お前が」

「ご夫婦で未来の若奥様から紅茶を掛けられるとは中々無いと思います」

「そうか。塩は無かったがな」

「私が送った岩塩を今度お持ちするように伝えます」


「それは掛けるじゃなくぶつけるじゃないのか」


桐生の言葉に西田はだまって眼鏡を直した。




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4 Comments

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2018/10/19 (Fri) 06:21 | EDIT | REPLY |   

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2018/10/19 (Fri) 10:08 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス******様

野上さんは案外演技派!
まぁ彼女失恋させてしまったから
これくらいは良いですよね(*´∇`*)←

結婚願望強すぎる坊っちゃんが
このチャンスを逃さないわけがありません

桐生さんにはみんなで岩塩ぶつけましょう!←


どうなりますかねぇ……この二人(*´∇`*)❤️


2018/10/19 (Fri) 10:59 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


A****様


そこはもう、ブレ無いですよ!!

やっぱりカッコ可愛い彼女は間違いなく
最強のヒロインです!!(*´∇`*)❤️

2018/10/19 (Fri) 11:01 | EDIT | REPLY |   

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