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Revival 28















「んー!!!!!」

つくしは身体を伸ばしてから
左右に腕を振る

「ラジオ体操みたいな動きだな」

病室に迎えに来た篠田が言うと

「侮るなかれラジオ体操
本気でやれば全身の筋肉を使う最もバランスのとれた体操なのだぞ」

「………二人でやれよ。俺は良い」

「二人ともありがとう!!助かった」

「御曹司が居なくなった隙に退院って
何か理由があるのか?」

「西田さんがお見舞いに来てくれてね
近々道明寺のお父さんが来るだろうって
反対されないから大丈夫って言ってくれたけど
何かね、嫌な予感がしてさ」

「………女の勘はバカにしちゃダメだからな」

「そうだな。それならすぐにここを出よう」


これ以上揉め事に巻き込まれたくない
3人は退院手続きをとろうとしたが

「ダメですね」

「何で?!」

「お迎えの方が来るまで
お帰しするわけには行きません」

道明寺だ………先に手を回しやがった………


つくし、篠田、宮本は

(((まだ面倒が…………)))とため息を吐いた


仕方なく3人は先程まで居たつくしの病室へと戻る


つくしが扉を開けると窓辺に男性が立っていた


「道明寺?……!!」

違う……………似てるけど

「誰……?」

「相手に名前を聞くときは
まず自分から名乗るものじゃ無いのかな?」

「すみません………牧野…「結構だ」

絶対道明寺家の人間だ。
人の話を聞かないのは血のせいかと
つくしは思う


「単刀直入に言わせて貰う。司と別れて貰いたい」


篠田が「何!?」と怒鳴るのを宮本が押さえた



「解っています………
ご心配には及びません」


恩を売るつもりはない

束の間の幸せだった

ありがとう、道明寺




司の父親の計らいでつくしは
退院すると、3人は車中で黙ったまま
アパートではなく新しく建て直した
我が家へやって来た


つくしが刺されたのは誤算だったが

類の婚約や美作と久我山の提携などは
わざと報道させたものだった。

司がマフィアに狙われていると
気付いたのは道明寺の内部に侵入して
つくしのデータを楓にバレる前に
書き換えようとした、篠田があっさりと
西田に撃退された事で
篠田のパソコンに変なウィルスが入った

急ぎ亜門に連絡して自前の対策ソフトと
失ったデータを新たに取り込んでいた時に

感染したパソコンを調べていた亜門が
送り主に気付き、西田に連絡して

そこから芋づる式に犯人が判明。
西田、亜門、篠田、宮本はルリと類に助けを求め、あの日の計画を立てた

司を護衛する為に空港に全員を集めたのは
相手に警察にバレていると気付かせるため
ふーさんや久我山会長などの大物が揃い
道明寺一人でも厄介なのにと案の定逃げ出したところを張っていた他の仲間が捕まえた


篠田はもう使わない変声機を改造しながら
縁側に座るつくしを見る


「なぁ、勝手に返事して良かったのか?」

「…………アイツに相談しても騒ぐだけですし」

「中途半端だな。だったら余計な事すんなよ」

「解ってます。残酷だって言いたいんですよね」

「お前の守り方はトラウマを与えることか?」

「そんな事!!!!」

「どうしてお前は逃げる?
お前達の幸せを願う仲間はどうなる?」

「………」

「戦うのが怖い言い訳に人を使ってんじゃねえぞ。」


篠田はそう言って立ち上がると
家から出ていった。




じゃあどうしたら良いのよ………

またあの日のような事を繰り返すの?

素直になると……いつも裏目に出たような気がする

あたしが消えれば
アイツはいつか人を愛して幸せになるはずだ

……………これが一番、良いに決まってる



















「取締役、どういう事ですか?
口は出さないと仰っていたではありませんか」

西田の言葉に窓の外を見ていた
司の父、桐生が振り返る

「テストだ」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべて言う姿に
西田の眉間にシワが寄る

「テスト?ですか」

「そうだ、楓を突破したなら
私も攻略出来る筈だ」

「……牧野様は何と?」

「解っています、ご心配には及びません。だそうだ。」

「彼女ならそう言うでしょう」

「…………無欲というのも厄介だよな
まぁ様子を見よう。どうせ司にもバレたんだろ?」

「………はい。病院に牧野様が居られませんでしたので」


「向こうは楓に任せてきた。しばらくは
私が二人を相手する」

「…取締役、良いではないですか……すんなり
許して差し上げれば」

「いつの時代も身分の差がある恋は
駆け落ちするもんだ」

「………まさか」

「トレンチコートに鞄1つで
どっかの木で待ち合わせして」

いつの時代だよ。思わず言いかけて
ハンカチを口元に手を当て咳払いする


「つまり、駆け落ちしてほしいんですか?」

「このまま、結婚させるよかドラマチックだ」

「………殺されますよ」

「そしたらアイツはそこまでだ」

「………」

「言うなよ」

「……私は司様の味方です」

「………楓に切った啖呵を俺も見たいだけだ」

「取締役も仕事山ほどございますから
休憩はございませんよ」


「西田、俺を誰だと思ってる?」

「失礼いたしました……」

「楓が私は知りませんからねって
酷いことメールしてきたぞ!!」

「お一人で頑張って下さい。失礼致します」


「…………」







道明寺HDは退職扱いになっていたため
あの騒ぎに乗じて夜空がつくしを秘書として
雇ってくれていた。

司が抗議したが

「早い者勝ち」の一言と「仕事の話がある」と
言われてつくしが承諾した。


「……そもそも、付き合ってた訳じゃないし」

ふと、思い出す

何か勘違いされてたけど

あたしら付き合ってないよ。うん

付き合おうって言われてないし



「吉川!」


身体に馴染んだ名を呼ばれてつくしが
振り返った


「野上さん………」

「参った、吉川が女だったか」

実里は頬を膨らませた後
優しく微笑む


「……少し、話さない?」


「うん……あの」

「謝らないで。アタシは騙されたとは
思ってないから」

「………だけど」

「あたしの好きな人は遠くに行っただけ
だから、そのまま思い出にさせてくれないかな」


ね?という実里の言葉につくしは頷く

彼女のような強さが自分には無い

「……人生は選択と決断の連続で後悔は必ず
ついてくる。だったら、ま、いっかって思える方を選びなよ」


「え……」


「アタシは、もし……吉川が選んでくれたら
何にもなくて貧乏な人生を迷わず選ぶ。
一回しかないから、来世とかそんなの待てないから……今、この瞬間、好きな人を選ぶ」


「……あたしは」

「どうしてもダメなら一緒に死ぬわ」

マジかよとつくしは青ざめる

「それくらい、好きなのよ」

「……っ」

「貴方にはそんな恋をしてほしい。ううん
今すぐして」

「……え、今すぐ?」

「そうよ!!!駆け落ちするか
二人で死ぬかしか選択肢がないと思いなさい!!」


「ええええっっ」


「ほら、行くわよ!!!」


「ちょっと!!!ええええっっ?!!!!」




実里はつくしを待たせていた車に放り込み
自分も乗るとすぐに運転手に指示を出す


つくしはもしかして殺される?と思いながら
ニコニコする実里を見つめていた。


━━━━━━━━━━━━━━━









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6 Comments

Fumee  

最高(^^)❣️

つくしんぼさん
最高です❣️
シリアスかと思えば、コメディ?なのか?このジェットコースターめっちゃハマります!
お父さんもなかなか、良い味出してます!

2018/10/18 (Thu) 01:01 | EDIT | REPLY |   

-  

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/10/18 (Thu) 02:31 | EDIT | REPLY |   

-  

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/10/18 (Thu) 06:29 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

ありがとうございます(*´∇`*)


F*****様

最高の褒め言葉です・゜・(つД`)・゜・

ラブの少ないコメディですが(´;ω;`)
つくしちゃんの恋と同じジェットコースターです(*´∇`*)

ここが変だよ!道明寺家!
こっからどうしましょうか( ̄~ ̄;)

2018/10/18 (Thu) 11:42 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


A****様

早々簡単にはブレナイです( ・`д・´)←

ラオウの行動が吉と出るか、凶と出るか……


そう言えば!坊っちゃんが暴れてない!!

2018/10/18 (Thu) 11:45 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス******様



坊っちゃんとしてはもう逃がすもんか!って
感じですよね(*´∇`*)

桐生さんは一体どこでそんな情報を仕入れたのか←

彼女には最後まで頑張って貰おうと思います!
オリキャラなのに可愛がって貰えて感謝です・゜・(つД`)・゜・


いやいや!私も思ってたんですよ(^^;

友達の家が巻き込まれる前からつくしちゃんが
もっと早く付き合ってればっ!みたいな(^^;

素直になって覚悟決めてほしいですね!!!

2018/10/18 (Thu) 11:52 | EDIT | REPLY |   

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