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Revival 26











ほとんどの企業が花沢、美作から
道明寺に寝返った筈だった
西門一門の家元のスキャンダルも
マスコミに売ったがなぜか報道されず、

それどころかあちらに
有利な情報が流れている


こんなことをやってのけるのは
一人しかいない。

「ルリ」

楓が乗るリムジンに凭れかかって
ルリが待っていた



「まぁ、そういうこと。」

「結局貴方も私と同じじゃない」

「何とでも言いなよ。類は二人のためならと
納得して自分から申し出たんだ」

「……そう、あの彼が」

「司の脳みそが腐りきる前に無駄なことは
辞めるんだね」

「余計なお世話よ」

「楓、意地を張ってる場合じゃないと
思うけど」

「貴方には関係ないでしょう!!!」

「本当に後悔しないんだな!?」

ルリの怒声が地下駐車場に響く

「話にならないわ」

「……楓、どうして素直になれない
私たちが母親という役割を満足に出来なかったことは変えようの無い事実だ。悔しがっても仕方ないだろ?」

楓は身体の向きを変えてルリを見る

「悔しがる?私が?あんな小娘に?」

「怖がってると言うべきか?」

「勘違いしないで頂戴。
私は財閥に必要ないものを切り捨てた
だけです」

「だったら司も一緒に切り捨ててやりなよ」

「バカな。あの子は跡取りですよ?
そちらの居るのか居ないのかわからない
息子とは訳が違うわ」


「僻み?類は何事にも冷静で
取り乱したりしないからね
一々騒いで注目を集めなくても
目的を遂行できる。
何より、相手を思いやる心を持ってる」


「親の欲目ね」

「何より楓、頼りにされてないじゃん
負け惜しみはやめてよ」


息子をバカにされてまで
冷静では居られない

二人の間に冷ややかな空気が流れる

「社長、お時間が」

「解っています」

楓はそう言ってルリが凭れていた車とは
別の車に乗る


「最後の忠告だよ」

「……」

楓を乗せた車はそのまま駐車場を出ていった


「はぁ……」

「副社長、我々も参りましょう」

「……ん、今行く」












美作商事のあきらの執務室には
西門流家元の総玄(そうげん)が居た

ふーさんに向かって頭を下げる

「この度は……色々とお助け頂きまして」

「いやいや、構いませんよ」

総二郎の未来の姿だろうか
40を越えてるとは思えない見た目に
思わず夜空以外の人間が見とれる

「あの人になら抱かれたい」

「篠田さん……洒落になりませんよ」

「俺の親父を変な目で見るな」

「不吉。間違えた、不潔」

「君、嫌な間違いするね、夜空ちゃん」

「気安く呼ぶなっ!!」

「……扱い辛過ぎる」

総二郎の呟きに
あきらが肩に手を置いて慰めた



「子供服をデザインしたいの」

夜空はそれだけ言うと
だんまりを決め込み一人一人の顔を見る


「値段設定は?」

「……利益は特に」

「それじゃ商売にならない」

司の言葉に類やあきらも頷く

「明確なプランが必要だ。
どんなシーンで着て貰いたい?」

類の問いかけに夜空は少し考えてから

「何世代にも渡って着てもらえる
一着を作りたいの。おもちゃと同じように」

「手押し車や積み木……みたいに」

つくしの言葉に夜空が頷く

「けど、金持ちは流行りを重視するからな
客層をどうするかだ」

「大丈夫だよ、美作さん。
作り手の思いが籠った作品は手に取った
人に必ず伝わるから」

「茶と一緒だな……」

総二郎が言うと、総玄が言った

「茶なら相手を見て点てる事が
出来るが、服はそうもいかないだろう」

「安く作れるオーダメイド店?とかですか」

桜子の言葉に全員が一斉に注目する

「貴方は使えそうな気がする」

「あなたはもう少し言葉がどうにかならないかしら」

「けど、材料費や人件費はどうする?
ずっとおんぶにダッコって訳にいはいかないだろう?」

あきらと司が頭を捻る

「有名なトイ会社は自社でベビー、キッズ、マタニティのブランドを抱えています。
そこで服を売っていますよね」

つくしが何かを懐かしむように言う

「……そこでブランドも知って貰って
って事ですか?」

桜子が言うとつくしが頷いた

「そうです、出産祝いセットをオーダメイドで
注文を受けてはいかがですか?予算に応じて
それなら、服とおもちゃ……そして、贈られたベビーと贈った人の大切な思い出になります」

つくしの言葉に夜空が真っ直ぐ彼女を見る

「私にも弟が居ます、弟が病院から
母と帰ってくる時に着てたベビードレスは
私が着たものだったそうです。
いつか、自分達の孫にも着て欲しいと
初めて我が子が着る服だから奮発したんだって……」

たかが知れてますけどね、とつくしが言うと

「温かい……素敵ね」

つくしを見て夜空が笑う

「すごい………夜空が笑ったの初めて見た…てか、吉川って弟も居るのね」


こいつの事忘れてたと思っていると

「司、何で顔赤いの?」

「あ、いや、べ、べつに!!!!」

「どうせ、牧野と自分の子供でも
想像したんだろ」

童貞は純情だねえと総二郎

「それともその為の行為か?」

あきらがからかうと

顔を赤くしたつくしと司が二人を睨む

「好き勝手言いやがって」

「覚悟は良いわね、あんた達」

「「おちつけ!!!」」

「冷静だよなぁ」

「えぇ、とっても」

そう言って二人を殴ろうとした瞬間

「大変です!!専務!!!!」

あきらの秘書が飛び込んでくる

「ノックも無しに一体なんだ!お客様の前だぞ!!」

温厚なあきらが眉をひそませて怒鳴ると

「申し訳ありませんっ……しかし、」

そう言って秘書は司を一瞬見る

「社長が来たのか」

「はい……道明寺社長が…こちらに
到着されました」


「……なるほどな、怒鳴ってすまなかった
案内を頼む」

あきらの言葉に男性秘書が頷く

「美作さん、あたしが行って良い?」

「は?牧野、お前」

「いつかは向き合わなきゃいけないから」

つくしはそう言って立ち上がると

身だしなみを整える

桜子が立ち上がり、つくしの側に行き
彼女の手の届かない場所のシワなどを伸ばす

「先輩、これリクルートスーツじゃないですか?」

「さすが、バレたか」

「……先輩らしくて素敵ですわ。
私も一緒に行きましょう」

「ありがとう、桜子」


二人は「では!」と言って
皆を置いてきぼりにしたまま部屋を出ていった





楓が美作商事のエントランスに入ろうとするが
大勢のマスコミが邪魔で前に進めない
SPの壁が彼女を守り中に入っていく

しかし、1人のカメラマンが楓に
向かって倒れかけたのを
SPが庇うが態勢が悪く楓までよろけてしまう


その瞬間を撮ろうとマスコミ達がさらに
激化し、動きを強めた


それは、本当に一瞬の隙だった


「危ないっっ!!!」


立ち上がろうとした楓を小柄な女が
突き飛ばした


キャアアアアアっっ

女性リポーターの甲高い悲鳴が響き渡る

「どうして………」

地面に倒れている女の側に大量の血

「せんぱ……い?………嘘……先輩!!!!!!」

楓のSPが男を捕らえる、テレビカメラが
向けられる中、つくしを庇うように
桜子が覆い被さる


「先輩?!ねえ!しっかりしてっ!!!!」

刺された箇所から血が流れ出る

「救急車!!!!早くしてよっ!!!!!」


桜子が叫ぶなか司達が遅れてやってくる

「どうなってる」

「何があった?」

騒然とする現場に4人が顔しかめた

既に立ち上がっているものの
呆然と何かを見ている楓の姿

そして

「牧野が倒れてる」

「は?」

類の視線の先を見た瞬間


「先輩!!!!!!先輩!!!!!!いやああああああ」


そこにはつくしを抱き締めて泣き叫ぶ
桜子の姿があった。


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4 Comments

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2018/10/16 (Tue) 06:41 | EDIT | REPLY |   

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2018/10/16 (Tue) 19:57 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス****様


もうあちこちにばら蒔き過ぎて
自分でも忘れてるかも……です←


ゆっくり回収していきますね!!・゜・(つД`)・゜・


大した問題にはならないのか?!それとも
大問題になるのか!!

というか恋の復活は(どこ`Д´≡`Д´へ)??!!!

2018/10/17 (Wed) 03:17 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


A***様

どうなんでしょう(;_;)
良い関係では無いですよね(^^;

ありがとうございます!

読み逃げしてすみません!
私も更新楽しみにしています!!

2018/10/17 (Wed) 03:20 | EDIT | REPLY |   

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