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Revival 24













「亜門、どうして篠田さんと?」

つくしは司の部屋を借りて着替えながら
ドア越しに会話する

「職場の先輩なんだよ。
お前はなんか面白い格好してるな」

「うっさい!色々事情があんのよ!
てか仕事って?」

「内緒だ。司、元気か?」

「……うん」

「そろそろ結婚すんのかよ。お前ら長いだろ?」

「亜門、あたしね橋を引き返したの」

「だから、暗号じゃねえっての…まぁいい……
それで?」

「風化はしなかった……けど…やっぱり
向こう側には行けなかった」

「それが普通だろ。
一時の夢だったと思えばいい」

「……うん」

「司がどう思うかは知らないがな。
先戻るわ」


亜門はそう言って
篠田と宮本のいる部屋へ戻っていった。







篠田と宮本、そして亜門が待つ部屋への
前に立つと何やら話し声が聞こえた


「~~だ」

「え?」

「!っで?!~!」


3人で何かを話しているのは解るが

扉の外からでは聞き取れない。


それにしても………

アタシはあの二人の事何も知らないんだ

ふーさんのこともそう………


亜門と二人の仕事って何だろう……



「何やってんだ?………」

扉に背を預けてボーッとしていた
つくしはその声に我に帰った

「道明寺……」

「待ってたのか?俺の事」

「……何でそうなんのよ」

「じゃあどうしたんだよ」

「別に………」

「寒いから来いよ」

「あんたの家も同じじゃないよ」

「俺が暖めてやる」

「結構です………」














「はくしゅんっ」

やば、風邪引いたかな………


「きっーかわ!!」

「おはよう、野上さん」

「おはよう!」

朝から上機嫌な実里は鼻歌を
歌いながら吉川の隣に座ると
カバンをごそごそして何かが入った
クリアファイルを差し出した

「資料?」

「違う!企画書!」

「企画書?野上さん凄いじゃん」

「バカ!!今から一緒に作るのよ!私は用紙を
持ってきただけ」


その言葉に中を見ると確かに全部白紙だった

「ゆ、ユニークだね」

「吉川さ、ドイツで有名なおもちゃ会社が
日本に支店を出す話聞いた?」

「うん、話題になってるよね」

「赤ちゃんが遊ぶおもちゃの安全性が
高くて日本でも人気だったのにドイツに行かないと手に入らないし、ドイツ以外では絶対販売してなかったの」

「詳しいね」

「Wikipedia参照よ!」

「潔いね……」

「ここからが私が仕入れた情報
その会長の孫娘が、子供服のブランドを
今回の日本進出と同時に立ち上げるの。
全て国内生産で上質に、だけど値段はリーズナブルに……デザインは間違いなく可愛いわ」

「どうして、言い切れるの?」

「昔からの知り合いなのよ」

「そうなんだ……」

「このブランドとこの日本支店と
契約を取れたら強いと思わない?
うちの会社イマイチ、マタニティやベビー
用品に力入れてないみたいだし……狙い目よ!」

実里はふんっと言って頑張ろうね!と
目を輝かせる


「……野上さんが企画書作るの俺も手伝うね」

「バカ、一緒に作るのよ。お互い自分達の野望の為にね」

「野望?」

「あんたは恋人との結婚、アタシは実力をつけるため!!」


「………野上さん…俺何かじゃあの人には
釣り合わないよ」


「……なにそれ」

吉川の言葉に実里は目を瞬かせ彼を見る

「俺じゃ釣り合わないし、幸せにも、支えることもしてやれない」

パンっ

実里が吉川の頬を叩いた


「酷いよ。アタシあんたを好きだって言ったじゃん」


「………」

「アタシの好きな人をバカにしないでっ!!」

「!!」

実里の言葉にハッとする


「大体、そんなのあんたが幸せにする気も
支える気もないだけなんじゃないの?逃げる言い訳ばっか考えて情けない……吉川どうしたの?!
そんなヒョロイ身体で大男二人は倒せるのに!弱気になるなんて変だよ!!」


「ヒョロイ身体………」

「吉川!!愛のムチを打ってあげるのは
これが最後だからね!解った、昨日喧嘩でもしたんでしょ?」

「いや、そう言うわけじゃ」

「はい、はい、のろけごちそうさま!」

実里は手をヒラヒラさせながら言う

「言ったでしょ?気持ちで負けたらダメなんだって」

「……」

「アタシだって悩みはたくさんあるけど
頑張ってるよ」

「野上さんの悩みって何?」

「………可愛すぎることかな」

「誰かさんみたいな事言うんだね」

「何よそれ?とにかく、頑張って企画書作ろうね!!」

実里の笑顔に励まされて、吉川は頷いた











その夜忙しい合間を縫って
美作邸に仲間が顔を揃えた


「よ、司……いや、司ちゃんか?」

総二郎が言うと司が眉間にシワを作る

「気持ち悪い呼び方すんなよ総二郎」

「あれ、お前知らねーの?」

「司の秘書面白いよね」

「あ?西田か?まぁ確かに変わってるが」

「違う違う!野上さんだよ司!!」

「確かに、彼女は衝撃でしたね」

「俺様に歯向かった女か」

吉川はその単語にげっと言った顔をする

「その顔だと知ってますね」

「あ、いや……まあ」

「あの女訳わかんねえんだよ……
仲直りですってこんなもん置いていきやがった」

司がテーブルの上に赤いペディキュアを置く

「デートで使ってくださいって…何だよこれ」

6人は肩を震わせて笑うのを堪える

「あの子強いな……っっ」

あきらが口元を手で隠しながら言う

「ブランドコスメのお一人様一点限りの予約限定カラーですから…謝、罪の気持ちはしっ……かり……もうダメ」

桜子が滋に抱きつき笑う

「桜子、我慢だよ……っ!
司にバレたら実里ちゃんが可哀想っっ」


「やっぱり、似合わない………」

「あんたはいつ聞いたの?」

「昨日……泣きながら」

「否定せんかったんか?」

「うん、何か良いかなって」

信じなかっただろうしと思うつくし

「いや、そのお陰で俺らも面白い
思いできたから、ありがとな」

「美作さん、それ喜んで良いの?」


「……お前ら!!俺の知らねえ話すんじゃねえっっ!!!」

「ギャー!!!司!暴れるな!!」

「落ち着け!!!!!」

「こそこそ話しやがって!!お前ら殴ってやる!!」


「「「もう殴ってんじゃねえかよ!!」」」











バンっ!!!!


執務机に紙とは思えない音を響かせながら
書類の束が叩きつけられた。


「舐めた真似をっっ」

楓の瞳は暗くだがその奥に確かな怒りを宿す


「飼い犬に手を噛まれるとはまさにこの事ね」

ふっと自嘲気味に笑うと

楓は携帯を手にとりどこかに電話をかける



机の上に置かれた書類には

吉川幸司について調査報告書と

司とつくしがアパートで話している
写真が置かれていた。


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10 Comments

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2018/10/14 (Sun) 06:25 | EDIT | REPLY |   

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2018/10/14 (Sun) 12:11 | EDIT | REPLY |   

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2018/10/14 (Sun) 12:47 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

パスワード


マ*****様

いつもありがとうございます(´;ω;`)
猛獣使いシリーズの中に出てきますよ✨

わりと目立つキャラクターなので
すぐに見つかると思います(*´∇`*)

2018/10/14 (Sun) 13:02 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス*******様

亜門は出てくるとザワザワしますね……

野上さん最初に比べたら成長してくれました
・゜・(つД`)・゜・

仲直りどころか微妙に拗れていく
副社長との関係笑
信じた道をまっしぐらな彼女なので
どうなることか………



バレました!!

これからどうしましょう………全然思い付きません!←
けど皆が力を合わせて守るのは間違いないです!

2018/10/14 (Sun) 13:09 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


悠*様

そうです、その方です(*´∇`*)

恋人が元宝塚の(*´∇`*)

けどもうすぐ、この名前ともおさらばです(*_*)

2018/10/14 (Sun) 13:14 | EDIT | REPLY |   

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2018/10/14 (Sun) 13:30 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  


マ*****様

そうです!!(*´∇`*)
"ぞ"に変えてみてください(*´ω`*)✨

2018/10/14 (Sun) 13:36 | EDIT | REPLY |   

マナエリママ  

パスワード

ありがとうございます😊
やっと見れました^_^
良かったです♥️

2018/10/14 (Sun) 14:10 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

良かったです!!


マ****様

私も嬉しいです!(*´∇`*)
楽しんで貰えたら幸いです❤️

2018/10/14 (Sun) 15:02 | EDIT | REPLY |   

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