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Revival 21












実にめんどくさいことになった

野上さんが自分を好きだと言うことも

道明寺と恋人同士だと思われていることも

何より皆に家がバレた

あの後騒ぐだけ騒いで帰った連中に
帰りたくないとゴネる
道明寺と普通に爆睡してた花沢類を
引きとらせて、ようやく3人は一息ついた


「てか、ふーさん本当に帰ってこないね」

「家でも帰ってんだろ」

篠田の言葉につくしが家?と聞き返すと

しまったとあからさまに気まずそうな顔をした後

「てか、お前御曹司とはどうなってんだよ」

実験用の白衣を着た篠田が
フラスコに薬品を滴ながら言う


「………どうもなりませんよ」

「両思いなのにか?」

「アタシとアイツじゃ釣り合わないし」

「家柄か……かけおちしちまえよ」

「無理ですよ!!アイツは何万何億って人間の
人生を抱えてるんですよ?!」

「けど、何やったってどうせ恨まれるんだぜ?
契約まとめりゃライバル企業に、会社の為に契約切ればその相手先に……一緒じゃね?」

「……一緒じゃないです」

「お前が怖いだけなんじゃねーの?」

「……」

「まぁ、人から恨まれたり呪われたりするのに
なれてる奴もいないか」

英徳時代には呪われてたかもと
考えるつくし

「その気がねーなら
姿現さなかったら良かったろ」

「だからアタシ行きたくないって」

「終わらせてやれよ。アイツの恋を」

終わらせる……自分と道明寺の恋を

「お前が1人で居るから
希望が捨てれねぇんだろ?」

「………」

「俺は事情を知らないから言うぞ。
添い遂げる覚悟がねえならもう思ってやるな
お前の中途半端は残酷だ。
俺なんか見てみろ、何度失敗しても
懲りずに繰り返す実験!!
俺はあの御曹司の諦めの悪さ嫌いじゃない」

「その度にボヤ騒ぎ起こしてますよね……」

「それがこの前は天井が焦げただけで終わった。進歩だろ?」

「燃やしたのか!!!」

つくしがそう怒鳴った瞬間
フラスコの中身がごぽごぽと音をたてる


「まぁ、なんだ……逃げるぞ」

「は?」

「爆発する」

「はあああああ!?」

「みやもとおおおおおたいひいいいい」


「お前!!!またやったのかッッ!!!!」


3人が転がるように
家を出た瞬間


バアアアッンと音を立てて
家が燃え上がったのだった


「家が、とうとう、なくなった………」

つくしが燃え盛る炎を見ながら呟いた









「大丈夫なのですか?」

西田は家が火事になった部下を気遣う

『はい、大丈夫です!!
家が燃えただけなので』

充分大事だろうと思う西田


「スーツ等はこちらから支給しますから
安心してください」

『いや、ご迷惑おかけしてしまいますから
僕、退職扱いでも……』

「なりません。副社長が許されませんよ」

『………あ、でしたら……野上さんにお願いが』








実里はルンルンしながら
デパ地下に寄り、食材を買い込む

落ち込んでるときは
焼き肉よね!!


「引き出しにあった妙なチップが宝物だなんて……少年みたいで可愛い」


実里はうっとりしながら
黒毛和牛をかごに入れた







「なにこれ………」

言われた住所にたどり着いた実里は
アパートのぼろさに絶句する


「嘘でしょ………」

あ、そうか火事のせいだ


「野上さんか?」

背後から声をかけれ、振り向くと
宮本が立っていた


「吉川の願いを聞いてくれて感謝する」

宮本はそう言って手を差し出す

「会いたいんですけど!!焼き肉の材料買って来ました!!」

袋を突き出す実里を見ながら

昨日家が火事になった人間の家で焼き肉……
正気じゃないなと宮本は思う


「すまないが、吉川はショックで寝込んでいる」

つくしが実里に頼んだのは
桜子や類、優紀には頼めず
かといって秘書課と関係ない宮本が
入ることもできない

西田と司は上司なわけで……


野上実里が一番の適任者だった。


「寝込んでる?」

実里は心配そうに眉を八の字にして
宮本を見る


「そうだ」

実際に寝込んでいるのは
実験道具や記録が燃えた篠田の方だが


「………人にはそっとしておいて欲しい
時がある。今日は勘弁してやってくれ」

宮本の言葉に実里はアパートを振り返ってから
はぁ……とため息を吐くと

大人しく頼まれたもの差し出した。


「明日また来ます」

そう言って、買ってきたものも置いて
彼女は帰っていった。











「火事ぃっっ?!」

廊下まで聞こえてるんじゃないかと
思うほど司は声をあげた

「おい!!!アイツは無事なのかよ!!」

「はい、今朝連絡がありました」

「おい、今どこに住んでるんだ?」

「こちらの住所になります」

西田は吉川から聞いた住所を書いたメモを
司に差し出す。

「…何か元気になるものを送ってやれ」

「かしこまりました。副社長、彼のスーツも支給して「買ってやれ!!!靴や時計必要な物は全てだ!!俺のカードを使え」

司がそう言って西田にブラックカードを
差し出す。


「かしこまりました。それではこちらで
手配させて頂きます」


一礼して頭を下げた西田は思う


塩を送ったら私に気付くだろうかと




純粋な男の恋は周りを変える

西田もまた、その一人だった。





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いつもありがとうございます(´;ω;`)

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2 Comments

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2018/10/11 (Thu) 06:19 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス******様


とうとう家が無くなりました笑

全ての荷物が燃えたので
あれが無くなってしまったんです!
ネクタイにつけてたあれ←




篠田さん言葉キツいですよねぇ……
だけど、つくしちゃんにははっきり
言ってあげる人が居ないと……

これからどうやって動かそうか悩み中です(^^;

2018/10/11 (Thu) 12:39 | EDIT | REPLY |   

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