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Revival 20














吉川は野上実里を大通りまで
送っていく


「ごめんね……遅くまで」

実里の言葉に吉川は
「大丈夫だよ」と言って微笑む


男らしい色気や鋭さはないが

甘く優しい雰囲気
頼りがいがあって包容力もある彼を
実里は本気で好きになっていた


「ね、ねぇ……吉川さ」


「うん?どうしたの?」


「好きな人居ないの?」


ゴンっ!!!!

吉川は派手な音ともに電柱にぶつかった


「大丈夫?!」


赤くなった額を押さえて

「いてー!!」

と吉川が涙目になりがら言う

「何やってんのよ!病院行く?」

「こんくらいで行かないよ!
恥ずかしすぎるから!!」

実里は唇を尖らせて恥ずかしいという
吉川の隣にしゃがむ

「で?好きな人いるの?」


ここで曖昧に答えてはいけない


「………居る」


正直に答えた


「知ってる。副社長でしょ?」

実里の言葉に吉川は驚いた


「何で?」


実里はその言葉にクスッと笑ってから


「ねぇ、"どっか寄る?"くらい
男から言ってくれても良いんじゃない?」


栗色のフワフワの毛を揺らしながら
小首を傾げた実里に吉川の顔は不覚にも
赤く染まった。





「今のみた?桜子」

「見ました!見ましたとも滋さん……っ」

司が一人占めして全く会えない
つくしに会いにきた二人は今の光景に

腹を立てていた。


「浮気だよ!滋ちゃんというものが
ありながら!!!」

滋があの女追っ払ってやる!と叫ぶ

「何で滋さんなんですか!!
どう考えても私でしょ!!」


桜子と滋の向かいに座っていた
あきらと総二郎は

「鉄パン牧野がモテ男かよ。
成長したなぁ……」

「あいつら何でこうも面白えんだよ」


あきらがしみじみする横で総二郎は
爆笑していた。

「あ」

寝ているとばかり思っていた
類が突然呟き、その場に居た全員が
驚きから一瞬跳ねた


「キスしてる」


「「「「はぁ?!」」」」


類に言われて、急ぎ窓の外を見れば


つくしが実里にキスをされていた








…………マジ?


中学の頃に何度か女の子から
好きと言われた事があったが

今、自分が置かれてる状況は次元が違う


ど、どうしたら良いわけ?

「……吉川、彼女居たことないの?」


そりゃないだろう………

「うん…あの」

「彼氏が副社長なら私を彼女にして……
いつか別れる時が二人は来るでしょ?」


ドクンっと心臓が大きく脈打つ


「それまで2番で構わないから」


実里の言葉につくしは

心臓を直接握り潰されるような痛みを感じた







「ちょっと貴女」


突然の介入者につくしは咄嗟に実里を
後ろに隠す。


きゅん

やっぱりカッコいい………



「桜子?!どうしたんだよ」

「どうしたんだよ!じゃありません
その方は誰ですか?」

桜子の静かな怒りにつくしはタジタジになる

「ちょっと落ち着けよ。後で説明するから」

完全に浮気現場に突入された男だ

吉川と桜子が言い合っていると

実里が吉川に腕を絡めて桜子を見る

ふっ


「貴女今、私を見て笑ったわね?」


「あらやだ、ごめんなさい」


実里は勝ち誇ったように桜子に向かって笑う


「幸司、私を裏切ったの?」

桜子の瞳から涙がポロポロと流れる

つくしは、実里の腕をごめんと言って
ほどくと桜子に駆け寄った


ライバルってわけね
中々やるじゃない……


遠くから滋を押さえながら見ていた3人は
女ってこえー………と若干震えた





「先輩みたいな彼氏絶対!!!嫌ッッ!!!」

「……」

吉川が住む家まで向かう途中
桜子がつくしを睨みながら言う

「仕方ないじゃんかよ…」

「出た!!仕方ない!だから
先輩はキョトキョトしてるって言われるんです!!自分の彼氏だったら嫌じゃないんですか!!」

「彼氏いねーもん」

「キーッッ!!ムカつくー!!」

「んな、怒んないでよ桜子」

「何がムカつくってそのイケメンボイス!!」

「ん?あぁ」

吉川がネクタイに触れる

「俺も良く知らねーんだよ。この仕組み」

只このネクタイについている
高性能変声機がつくしの声と言葉を
男性のものに変換してくれる。
完成した時に篠田が
俺スゲーって言いながら興奮していた

「でも、桜子助かった。さんきゅ」

そう言って吉川が桜子の頭をポンポンと
しながら笑う


「あ、着いた。上がってくんだろ?」

野上を(イヤイヤ)送っていった類以外は
つくしに付いて来ていた


「桜子、顔赤いぞ?」

あきらが聞くと桜子がキッと睨む


「つくしが男ならそりゃ惚れるよねー」

「顔とか髪型が微妙に類に似てるよな」

「あの御曹司に似せたらヤバいだろ」

「あー、司は分かりやすいもんな」

「「って誰だお前?!」」

「篠田だ。」

「宮本だ。つくしが世話になっている」

なんだかムッとする四人

「いえいえ、こちらこそ
"うちの牧野"がご迷惑をお掛けしたようで」

あきらが言えば、桜子が

「こちらつまらないものですが
お礼の品ですわ」

「近々迎えに来ますから」

総二郎も言うので滋が

「つくしを今日まで大切にしていただいて
ありがとうございました」


「…こいつら何に対抗心を燃やしとるんだ」

「類は友をって奴だろー」

「あたしはあんたらの子供か…」

つくしが呆れながら玄関で靴を脱ぐと
後ろから篠田が叫ぶ

「お、そうだつくし」

「遅かったな」

「うん、野上さ……あんたなんで」

「お前が来るなって言うから
来てやったぞ」

「あんた字が読めなくなったのか」



司が目の前に立っていた。







「おい、つくし」

「なにー?」

馴れた手つきでネクタイをほどく
つくしが妙に様になっていて
何だかムカつく

しかも、自分は未だに牧野なのに
こいつらはつくしつくしってと
しかも一緒に暮らしてるのがまた更にムカつく


「司すげー顔してるな……」

「……今目を合わせたら間違いなく殺されるな」


あきらと総二郎の会話など耳に入ってない
司が意を決して呼んだ


「つ、つくち!!」

「なっ……!!なに急に?!」


((((ガキかこいつら………))))



「つくし」

全員バッと振り替えれば類が笑いながら
立っていた


「司って滑舌悪かったっけ?」

「うるせえっ!!!!!」

「「ぎゃああっ類っ!!」」



「あいつら、出禁にするか?宮本」

「これから冬が来るのに穴だらけは困る」

「何かすみません………」






家に着いた実里は自室に入り
雑誌を手に取る

「そういえば……副社長って婚約者居たんだっけ」

実里は鏡の前で服を脱ぎ
自分の身体を見る


「男に負けるもんですか」


そう言って大きな瞳を細めて笑うと
舌で唇を舐めた


その目は獲物を見つけたハンターのように
鋭く光っていた






━━━━━━━━



お久しぶりのrevivalです(゜゜;)
















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いつもありがとうございます(´;ω;`)




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2 Comments

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2018/10/10 (Wed) 08:10 | EDIT | REPLY |   

ch(つくしんぼ)  

タイトルなし


ス******様

本当にどうなっちゃうんですかね(゜゜;)
気が付いたらこんなことに……

野上さんある意味可哀想な立場ですが
つくしちゃんに惚れて改心してます(*´∇`*)

天然人タラシ牧野つくしは健在です( ・`д・´)

桜子怖いですよねぇ…(゜゜;)
さすがは桜子です笑

動いてないようで少しずつ物語
動いてますので待っててくださいね(*´∇`*)

いつもありがとうございます❗(*´ω`*)

2018/10/10 (Wed) 14:01 | EDIT | REPLY |   

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