FC2ブログ

BLOG 

黒馬に乗った御曹司(36)

「西田、何でもっと早く言わなかった」「申し訳ありません」いや悪いのはこいつじゃない色々トラブル続きでそれどころじゃなかった「ご機嫌いかがですか、司さん」目の前に座る母親に顔をひきつらせつつ特に変わりないですと返す母親が目配せすると西田が一度頭を下げて部屋から出ていく「そうですか」楓は持っていたティーカップを静かにソーサーと共にテーブルへ置くと息子に微笑みかけた息子はそれを見てゾッとした「よくやりま...

黒馬に乗った御曹司(35)

「もう凄かったんだから。西田が力付くで止めようとしたけど吹っ飛ばされちゃって」やっぱり年ね、あれも。と言う美里につくしはすいません……と謝る「閉じ込められてるのが牧野だって解った瞬間走り出しちゃうんだから…何かの映画見てるみたいだったわよ」現場を見ていた彼女の生暖かい視線に耐えきれずつくしは居たたまれない気持ちになる「やめてくださいよ……」けれど、副社長が故障したエレベーターから出てきた事は既に広まっ...

黒馬に乗った御曹司(34)

激務をこなし、ようやく帰った部屋の雰囲気が違うことに気づいた。「牧野?」居るはずの人間の名を呼ぶが反応は無く彼女の部屋の扉を軽くノックしてから「開けるぞ」と声をかけてドアノブを引いた「……」 中に入りクローゼットを確認すれば彼女が持ち込んだ服だけが消えていた。リビングに戻り、周辺に何かないか確認すれば一枚の紙が目に留まる"色々ありがとうございました"グシャッと握りつぶせば怒りで震えた「…っ勝手に終わらせて...

黒馬に乗った御曹司(33)

つくしは一人荷物をまとめるとテーブルの上へ彼へのメッセージを残したそれから彼と彼女の写真が映し出されたテレビを消すなるべくしてなった終わりだ解っているおめでとう、滋さん。おめでとうございます、副社長胸が苦しくて泣きそうになるだけど、いつか来る別れだったから「……ふぅ」玄関で深呼吸してから部屋に向かって頭を下げると彼女は必要最低限の荷物だけを持って部屋を出た。「……」椿は目の前に座る母親の後ろに青い炎が...

黒馬に乗った御曹司(32)

つくしは急いでマンションへ帰ったがそこに司の姿はなかった。当然だ。謝りたいのは私のわがままでしかない。これで、良かったんじゃないだろうかだって、副社長だってフラフラしてる人間より滋さんみたいに一途で真っ直ぐな人の方が良いハズだ。そりゃ、三回も破談になればいい加減自分の娘は男を見る目がないと思って母親が心配してもおかしくない。今だけの関係である副社長より大切にしなきゃならない縁だったかもそれでも、や...

About me

ch(つくしんぼ)

Hi, there.

ここに自己紹介やサイト案内
htmlソース内に直接書いてください
書き方は該当部分に注訳があります
削除もできます